― ヘルスケア領域における倫理の「関わりどき」について考える ―
ヘルスケアサーカス株式会社は、
三菱電機 と
QUINTBRIDGE 共催の
ヘルスケア領域向けイベントにて登壇いたしました。
本イベントでは、ヘルスケア分野で新規事業や技術開発に取り組む企業の皆さまに向けて、
「ヘルスケア領域における倫理審査の重要性」をテーマにお話ししました。

ー当日のイベント状況ー
登壇を通じて、あらためて感じたこと
今回の登壇は、あらためて整理する中で、私自身にとっても非常に学びの多い機会となりました。
特に印象的だったのは、
多くの企業の方が共通して感じているであろう、次の問いです。
- どのタイミングで倫理の専門家に声をかければいいのか
- どこからが「頼っていいフェーズ」なのか
倫理審査は「始まりが早いほど、選択肢が増える」
現場でよくあるのは、
ある程度構想や計画が固まってから、
- 「これ、倫理審査が必要ですか?」
- 「今の進め方で問題ありませんか?」
とご相談をいただくケースです。
もちろん、その段階からでもできる支援はあります。
ただ一方で、構想を始めたばかりのタイミングでご相談いただけると、
- どのようなスケジュール感で進めるのが現実的か
- どの方向性で設計しておくと手戻りが少ないか
- そもそも何のために倫理審査を行うのか
- 将来的に、販売促進や社会実装をどこまで見据えるのか
といった点まで含めて、一緒に整理できる余地が大きくなります。
倫理審査は、「通すこと」そのものが目的ではありません。
その先で、どこまで事業や研究を届けたいのかを考えるためのプロセスでもあります。
「相談の早さ」は、事業を縛るものではない
ときどき、
「まだ構想段階で相談するのは早すぎるのでは」
「固まっていない状態で話すのは申し訳ない」
という声をいただくことがあります。
しかし実際には、
早い段階での相談は、事業を縛るためではなく、選択肢を増やすためのものです。
・倫理的に注意すべき点を把握したうえで進める
・無理のないスケジュールを描く
・後から大きな修正が必要になるリスクを減らす
こうした点は、構想初期だからこそ整理しやすいことでもあります。

おわりに
今回の登壇を通じて、
倫理審査や倫理対応に対する関心の高さと同時に、
「いつ相談すればいいのか分からない」という戸惑いが、
多くの現場に共通していることをあらためて感じました。
もし、ヘルスケア領域での事業や実証、研究構想について、
少しでも迷いや引っかかりを感じている場合には、
構想を始めたタイミングでの壁打ちが役に立つこともあります。
ヘルスケアサーカスでは、
そうした初期段階での倫理相談も行っています。
必要に応じて、選択肢のひとつとしてご活用いただければ幸いです。