倫理審査とは、人を対象とした研究やサービスを前に進めるための、事前チェックです。
ヘルスケアのサービスや、人を対象とした研究を始めるときには、
まず「倫理審査」というプロセスを通る必要があります。
倫理審査とは、その取り組みが「人を傷つけず、正しく行われるか」を、事前に第三者が確認する仕組みです。
厚生労働省のガイドラインにもとづき、多くの医療機関・企業・大学で義務化・推奨されています。
近年、医療とヘルスケアの境界が急速に曖昧になり、アプリ・ウェアラブル・PHR・メンタルヘルスなど、企業が生活者のデータを扱う機会が急増しました。
その中で、「安心してヘルスケア事業へ挑戦できる環境をつくること」が、これまで以上に重要になっています。
倫理審査でチェックされる主なポイント
倫理審査委員会は、研究やサービスが“人を守りながら適切に行われるか”を第三者の立場から多面的に確認します。
主な確認項目は、次の通りです。
① 研究目的・デザインの妥当性
→ 明確で無理のない構造か
② 対象者の選定
→ 公平で偏りがないか
③ 説明文書・同意書
→ わかりやすい内容か
④ 個人情報・匿名化
→ 安全な取り扱いか
⑤ リスク・負担
→ 過度な負担がないか
⑥ 利益相反(COI)
→ 利害の影響がないか
⑦ データ管理体制
→ 保存・権限が適切か
倫理審査を通すメリット
倫理審査は「止めるため」ではなく、安心して前に進むための仕組みです。
- ユーザーや患者さんとの信頼性が高まる
- データを研究や改善に活用できる
- 外部機関との共同研究・連携が進めやすくなる
- 不適切な進め方によるトラブルを未然に防げる
倫理審査がない場合に起こるリスク
- データ活用が制限される
- 順調に進んでいたプロジェクトが後になって止まる
- 企業としての信頼性が損なわれる
- 法令やガイドラインに抵触する可能性
- 過去の有名企業のように、透明性不足が大きな損失を生む可能性も
最後に
ヘルスケアサーカスでは、研究やサービスの企画段階から、倫理審査の通過までをワンストップで支援しています。
“わかりやすさ”と“誠実さ”を大切に、企業が安心して前へ進める環境づくりをお手伝いしています。
倫理審査は、ただの手続きではありません。
人を守りながら、ヘルスケアの未来をつくるための大切なプロセスです。
もし、
「どこから手をつけたらいいかわからない」
「研究計画や書類づくりに不安がある」
「自社のサービスに倫理審査が必要か知りたい」
そんなお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
ヘルスケアサーカスは、あなたの挑戦が止まらず、安心して前へ進めるよう、最初の一歩から伴走いたします。